nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

My Horn part2/3

from mixi:

現有で一番古い楽器です。
Alexandar 1103   F-Bbフルダブル (ガイヤーモデル)

赤く錆びててred brassに見えますが、実は
yellow brassです。 -_-;

1981年、宮城フィル(当時)の新田さんがMainzのアレキサンダー
の工房で手にしてあまりに良いので買ってきてしまい、
しばらく東京の大倉さん(新日フィル首席Trp)のご自宅に預けていたのを、遊びに行ったとき吹かせていただき、しばらく悩んで購入に踏み切りました。
バイト代と親の援助を半々で入手。(合計60万)

いわゆる下吹き(低音)用にgoodでしたが、これ1本で、バロック室内楽(e.g. J.S. Bach Brandenburgischerkonzert Nr. 1) から大編成オケ(e.g. Gustav Mahler Symphony No.2 "Resurrection")までなんでもやりました。

さっき何年かぶりに出して吹いてみたら、昔の明るい音色が、ややメローな音色に変わってました(自分のせいかも)。でも、芯の周りにたっぷりコロモの付いたサウンドや極めて正確な音程はそのままでした。

音程の良い楽器は音をはずしにくいので、もしもオーディション 受ける、なんてことがあれば、こちらを使うかもしれません。
それで、本番は危険な楽器でハイリスク・ハイリターンを狙う、と。



borg7of9 2004年12月19日 12:24
 音楽家 NOMURAN・・・・・・演奏会の計画は・・・

nomuran 2004年12月19日 19:35
オーケストラの演奏会は、1997.6月、父の死の10日後に、 第二楽章で目がかすんで楽譜が見えなくなりながら、ベートーベンの英雄交響曲の第一ホルンを務めたのが最後。室内楽なら2001年秋に、当時の同じ職場の仲間4人に、Clarinettのみプロの友人に助っ人してもらってモーツァルトのピアノと木管のための5重奏を演奏したのが最後。残念ながら、次の予定はたっていません。


osaka3 2004年12月19日 17:11
ほかの管楽器は右手仕様ですが、この写真のフレンチホルンはどうして左手仕様なのでしょうか。教えてください。

ホルンだけなぜ左でフィンガリングするか、、ですが、 一般に楽譜が簡単なので左手でも間に合うから。。ではなくて、おそらく、馬上で肩にひっかけて右手でベル(朝顔)の上部を押えて吹いていた(Jagdhorn : 狩の角笛)伝統以来、ベルをコントロールする(現在は朝顔の内側で音程の微調整と音色のコントロールをする)のが右手、というのから来ていると思います。

昔から弁や穴を押えていた楽器と違って、19世紀より前までホルンは息と唇と右手のみで音をつくって いました。ですので、左手はただ管の束を掴んでいるだけの補助的役割なので、利き腕でない左手が合理的だったのでしょう。
弁が付いても、その伝統が残ったのだとおもいます。

特に、ブラームスの時代という、かなり最近(といっても19世紀後期)まで、弁付きと 弁無しのNaturhornを混在して使っていた可能性があり、その際にベルがぶつかり合って音が衝突するのは絶対にまずかった。だから、弁付きも、左手で弁を操作するようになったもの、と推測されます。