nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

リアル”炎上”を目撃

「優しい人間関係」の維持が至上命題となって自立心や他と異なる主張・意見を圧殺するコミュニティ。
これが、特に若者を中心に、オンライン化によって進展しているのだそうです。いわゆるネット右翼っぽい言論というのも、KYを村八分にし、他を気にしない独自のスタンスを排除しようとする流れと軌を一にしているような気がします。いじめも自殺も複雑化し(主体と客体が頻繁に交代など)、問題が拡大しています。
 
 ちょっとしたことでキレる若者、、という言い方が一時はやりました。確かに、鳩山内閣支持率は70歳台が最高で、20台が最低(それでも70%)、という数字からも、リベラル志向が若者に忌み嫌われている可能性は感じます。特定の教義にとらわれずに、常に自分の頭で考えて判断し、是々非々、ケース・バイ・ケースで問題解決をしていく、というスタンスさえも圧殺しようという圧力が高いのかもしれません。
 
 9月18日午後2時過ぎ、JR大井町駅京浜東北線大宮行きの電車が数分間、ドアを閉めたまま停止していました。
原因はこうでした:優先席近くで立ってケータイを使った30歳近くの男性に対して、50歳くらいの優先席に座っていた男性が、烈火のごとく怒りだして注意。まわりも巻き込んで、ケータイをすぐにしまわないと見るや、なんと、怒鳴りながら、電車の非常停止レバーをひいていまい、電車を発進できなくして、「ほらみろっ、電車が動かなくなったのはお前のせいだ!」とケータイをみていただけの男性を罵倒したのです。
 
 他の乗客の多くは呆然としてましたが、一部は、どちらかに肩入れして、喧嘩に加わりました。
駅員さん6,7人が乗り込んで、大声で仲裁し、なかば威嚇して、やっと数分後に発車。

 いったい何だったのでしょうか?
あたかも、ネット上の炎上が、リアル空間に滲出したのを目撃した思いでした。
彼らも何度かネット上で匿名で喧嘩しまくり、そのノリが実際、つい出てしまったのかもしれません。
ネット上ではむしろ足が付き易い、さらされやすいのに、リアルでは、最後まで名乗らずにすみそうだし(逮捕されなければ)、かえって、あとくされなく、罵倒しまくれる、と思っているのかもしれません。
 
 過剰防衛というか、、少々の逸脱、不法、マナー違反をみて、鬼の首でもとったかのように、殺人罪を適用しようかという勢いで相手を叩く、というのは、日本のネット空間特有の陰湿な体質らしい。その原因たる不平不満のガスが充満して爆発寸前となり、ネットにとどまらずにリアルに滲出。これは笑えません。
  
 まともな大人の社会を作りたい、という願望が頭をもたげます。節度ある、必要最小限のルールとコントロールを備え、それをわずかに逸脱してもにっこり寛容な笑みを浮かべて、「あれ?今のはやんわりとした注意だったのかな?あまりに優しい、暖かい声かけだったのであやうく気づかないところだった」という程度に注意しあえるような社会へ向けて、逆方向に舵を切りたいという思いを抱きました。