nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

シェルピンスキー多面体の日除け屋根は高性能

http://d.hatena.ne.jp/nomuran7/20090531
こちら、五月祭の日記の写真に入れた白い小さな正四面体の集まりのようなもの(黒板に学生さんがBlogで紹介していいよ!と書いてある写真)シェルピンスキー多面体ですが、日本科学未来館で、実用に供されている、というニュースが今朝のNHKで流れていました

そう。上方からの光線の入射を遮る効果が極大で、そのわりに、部材の量が少なくて軽量。そして、風通しが良いために、写真のように、温度が上昇せず、ビル屋上を涼しくし、エアコン電力を節減できる、というものです。屋上緑化と温度低下のために樹木を植えるほど時間やコストがかからない。素材も廃プラスチック(廃棄した雨樋などを溶かした塩ビ)で作るのでエコ。軽くて丈夫で手入れが不要。
 
というあたりを、製作監修された京大教授が語っていました。
 
ちょっと可笑しかったのは、シェルピンスキー多面体 という用語を絶対使わないように釘をさされていたらしい点です。
「変わった形の屋根」でずーっと、通してました。人工的な都市の中に自然に近いさわやかな空間を作れたら、とのこと。
最初に見ると異様だけれど、意外に早く馴れてしまう感じもします。重量感はないので圧迫感は少ない、というメリットもありそう。
 

かたちをよく見ると、ユニット全体が斜めに傾いていて、正四面体ではなくなっています。日本は赤道直下じゃないから、、でしょうね。


最後は、「目指せ木漏れ日」という感じですね、と女性アナウンサーが結んでいました。