nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

驚きの再会 (電話にて)

 本日夕刻過ぎに、途切れていた線が1つにつながりました。
その課程で、トリプル・パンチの驚きがあり、今でも、この意外な展開の戸惑いが残っています。
 
 社長以下友人の多い、SI&パッケージビジネスのR社。
上場企業でもあり、「知」を売りにしたビジネスをやられているので、大変優秀な人材をそろえておられます。
 
■第一の驚き
 社内SNS, マーケティングSNSの商品企画の詰めをしていて、過去数年に
出た、関連書籍を一通り目を通しておこう、と考えて昨日、7冊を注文。
うち一冊がこちらです。

SNSビジネス・ガイド Web2.0で変わる顧客マーケティングのルール

SNSビジネス・ガイド Web2.0で変わる顧客マーケティングのルール

お、Aさんが著者の一人じゃないか! なーんと。
 
ということで、R社でお会いしたAさんが、社内SNSをやられていたことを
迂闊にも知らず、書籍の著者プロフィール紹介で知ったのが第一の驚きでした。
 
■第二の驚き
 定時を過ぎていましたが、早速R社に電話。直通電話が「この電話番号
は現在使われていません」となったので代表にかけたところ、肩書き、
フルネームをお伝えして「Aは退職しました」と言われました。意外でした。
「おかど違いは承知でおたずねしますが、転職先などご存じの方はいらっしゃいませんでしょうか?」
待つことしばし。返答は、「申し訳ありませんが誰も、、」というものでした。
 
■第三の驚き
 Aさんの名前は、あまり多い名字ではないし、名前との組み合わせも多くないと思われました。
そこでフルネームでWeb検索すると、5000数百件のヒット。その大多数は
R社での仕事を通じて受けたインタビューや著書、イベントでの講演者の
ものでした。しかし、中に、異彩をはなつエントリーがありました。
長野県の農夫、というものです。この時点では、同姓同名かと思いました。

 しかし、関連ページの1つが新しく、1年ちょっと前から農業を始めた
とのことと、今年からホームページを作ったとありました
http://www.goldengreen.jp

 農場で働く人の写真をみて息をのみました。お会いしたことのあるAさん本人でした。

 今度は少し迷いつつも、農家に直接電話をかけてみました。
著書についての質問をしたいなど用件をお伝えしたところ、
やはりお食事中、ということで30分後にかけ直しました。

 以前のお仕事について、懐かしそうに、丁寧に回答いただいた後、思わず
将来、弊社の口コミ解析エンジンでご協力できたら、という夢を語りました。
素晴らしい野菜とそれを欲する人をピンポイントで結ぶITを作りたい、という
ものです。現在はパッケージ全体を買うか買わないかの決断をしなければ
ならないのが少し辛い、大手ぐるめサイトでもパッケージが主流なので困惑
している消費者も多いようですと申すと、その通りかもしれない、と。

 最後、「農場で働く人」に敬意を感じつつ、お互いに、
「今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」 
と言って電話を切った次第。

 仕事柄、「お久しぶり」や、「意外なところで再会」の体験は多いのですが、今回のは格別です。書籍中での再会、電話で切れかけ、ネットで手がかりをみつけ、再び電話でつながる、というのがわずか1時間ちょっとで起きたからです。また、劇的に違うジャンルに行かれたにも関わらず、現在の不便さをテコに、将来の協業の可能性まで見えた、というのも尋常ではありません。

 SNSを再考する中で、改めて人のつながりを大切にすべきことを学びました。