nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

新ブログ「セマンティック・ウェイブ 野村直之(メタデ

新ブログを始めました。
http://japan.cnet.com/blog/nomura/

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2009年は"セマンティック・サービス"元年
http://japan.cnet.com/blog/nomura/2009/01/09/entry_27019325/#blogtitle

2009 年、"セマンティック"なサービスが頭角を現してくる、と確信し、本ブログを始めます。"セマンティック" って何?といえば、『意味処理』のことだよ、と簡潔に答えることはできます("意味"って何?という難問はスルーしちゃって;-)。しかし、なぜ今"セマンティック"なアプローチが必要とされるようになったか、Web 3.0の本命とまでいえるのか、そもそも何が"セマンティック"なのか(普通の自動処理と何が違うか)、などの様々な疑問に答なければ、、ちゃんと理解したことになりませんよね?
実際に様々なサービスを試用しつつ、その本質を理解する必要がありそうです。そして、これらのサービスがさらにどのようなニーズを喚起していくかを体感することで、次世代のWeb体験を予測していけるようになる気がいたします。

 そのためには実際に様々なサービスを試用して、セマンティックの本質を理解する必要もありそうです。これらのサービスがさらに次のニーズを掘り起こすこともあるでしょう。このようにして、皆様が次世代のWeb体験を予測していくのを僅かばかりでもお手伝いしていけたら幸いです。

■ごあいさつ
 あけましておめでとうございます。長年、自然言語処理、中でも意味、概念を扱う深い処理や、文脈解析の産業応用を手がけてきた野村直之と申します。公的な場での執筆は、2005年に "Web 2.0 for Enterprise" と言い出して、2006年3月から1年間、同名の連載コーナーを日経IT Proにもって以来となります。どうぞよろしくお願いいたします。

 機械翻訳、情報検索・要約の研究開発に取り組んできた手応えから、自然言語処理は、おそらく永遠に精度100%には到達しない、と悟りました。だから、機械とヒトが協力して少しずつ精度を上げ、意図通りの動きをさせる仕組みを作るための基本的な道具立てとして、XMLSemantic Webに注目してまいりました。実はWeb 2.0も、データ中心主義、中でもUGC(User Generated Contents;和製英語CGM)を梃子に成長したサービスの多くは、XMLと、Semantic Web的な仕組みの一部を活用していました。たとえRDFなどのSemantic Web自体の規格は使っていなくとも、何らかの意味をもった「タグ」によってコンテンツ間を関連付けているからです。そのパワーの片鱗は、YouTubeFlickrの隆盛をみただけでも感じ取れるといって良いでしょう。

■"ポストWeb 2.0" のニーズについて
 では、"2.0"の次は何か?といわれて "セマンティック(Semantic)" が注目されるのはなぜでしょうか。次のような背景、事情が考えられます。

(1)"タグ"の類の共通化が足りなくて不便である
(2)既存のナイーブなタグだけでは爆発した情報量に対応できない
(3)特に、従来のWeb全文検索では思うような整理された検索結果が出てこない
(4)ソーシャルフィルタリングでは分類・秩序立てが不十分だったり弊害が生じる
(5)Webアプリケーション群の上で何かの作業をやるのにコピペして検索したりなどの人手の雑作業が多すぎる(つい脱線してしまい知的作業が効率低下)

つづきは、こちら:
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