英語で流行ったセマンティック・サービスが日本(語)でも流行るとは限らない
公開日時:2009/01/13 00:30 著者:nomuran
初回の最後にセマンティック・ウェイブというタイトルにした理由を書きました。このタイトルは決してオリジナルではなく、そのものずばりの名前のサイトがあります:
http://www.semanticwave.com
また、Semantic Wave 2008というレポートが、project10xというところから出されています。若干の個人情報と引き換えにExecutive Summaryを下記サイトの下方からダウンロードすることができます。
http://project10x.com/
この中で、「現在始まろうとしているWeb3.0は、意味表現のWebであり、散在する知識を結びつけるものだ」、としています。つながった知識をうまく働かせ、もっと自分の作業に関連ある有用かつ楽しい体験としてインターネットを使いこなせる仕組みがSemanticなWebである、と主張しています。
Semantic Technologyがいずれ5兆円市場となる、という報告は実は3年前に出ています:
http://findarticles.com/p/articles/mi_m0EIN/is_2006_Jan_11/ai_n26723778
決して煽るわけではありませんが、かといって筆者の独りよがりでもない点お含みいただきたく、紹介させていただきました。
日本語での紹介
日本向けに、「Webを変える10の破壊的テクノロジー」の最終章に「セマンティック技術」をあげたのは、JETROの渡辺弘美さんです:
http://www.csaj.jp/government/other/2007/070626-1_jetro-ny.pdf
また、週刊アスキーに長年「仮想報道」を連載されている歌田明弘さんが、ドイツをはじめ欧州でセマンティック技術の研究開発が盛んなことを書いておられます。
「なぜかグーグルが興味を示さないセマンティック検索」
「国をあげてグーグルに対抗しようとしているヨーロッパ」
これらについて、記事が出た当時のコメントを付けた拙はてな日記も適宜ご参照ください。
単語の意味推定は日本語の検索でも十分有効?
上記の引用でも紹介されている単語の意味推定を目玉としたPowersetのセマンティック検索ですが、買収したマイクロソフトが検証を重ねているという報道があります:
「MS、Live SearchにPowersetの技術を取り入れ」
日本語対応も進めているようです。ここで「単語の意味の推定は日本語の情報検索でも十分有効か?」という問いをたててみました。
続きはこちらです:
http://japan.cnet.com/blog/nomura/2009/01/12/entry_27019365/