nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

「いい加減にやるのでなく 好い加減にやってね」

「いい加減に考えるのでなく 好い加減に考えてね。」

 これは、私が東大計数工学科数理コースの学生で、根津の下宿(月額家賃17000円)から本郷キャンパスに通っていたときに、甘利俊一先生から言われた言葉です。イントネーションにご注意ください。中国語の四声でいえば、前者が三声(低音から高音へ上昇するイントネーション)後者が四声(高音から低音へ下降するイントネーション)です。

 エー加減なやっちゃ!と非難するのが前者。後者は、「何事も程よい{レベル、粒度、詳細度、一般性←→具体性}で!」と、生産的且つ効率的な思考法薦めています。

 昨日に引き続き、思考法や、それを共有するための手段、方法論を考えていて、上記の言葉を思い出しました。上記の通り、口頭で語らないと伝わりにくいものですが、思考やコミュニケーションで煮詰まりかけたときに時々思い出して今でも救われることの多い、有難い言葉です。