nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

品川インターネット美術館

nomuran72008-05-15

品川インターネット美術館 というものがあるということを昨日はじめて知りました。大井町きゅりあんに用事があり、そこで若草色のパンフレットを手にとったのですが、ネーミングの曖昧性や、想像される意味がprovocativeで気になりました。

「インターネット博物館」なら、インターネットについてのmuseumかもしれない。でも、もしかしたら同じノリで、「インターネット上の美術」を集めた、【リアルの展示館】である可能性も否定はしきれないな、と。
でも、この可能性はすぐに棄却。

次に、「インターネット上の美術館」という解釈ですが、これだと、ローカルな地名である「品川」がなぜついているか、気になります。

・サーバが品川にある(まさかそれでネーミングはしないよな)
・品川区がスポンサー
・品川区住民のためのインターネットネット上の美術館(でもインターネットだから誰でも見れるんですけど)
・品川さんという人が作った
・・・

小さい字で「あなたの作品を出品してください!!」とあったので、
・品川区住民(だけ)が作品を投稿できるサイト
と想像がはたらきました。

 正解は、品川区が開設した、品川区在住・在勤・在学の人だけが作品を投稿できるサイトでした。デジカメで撮った作品を投稿してもらって、館員さんがレイアウトして展示する、ということのようです。
 転居したり転勤、卒業したら作品は削除されるのかな、、という心配はおいといて、ジャンルなどを見てみましょう。


部門:絵画、書道、写真、陶芸・工芸、彫刻、その他。

常設展と公募展(企画展とおなじかな?)があります。
常設展は、品川区の所蔵作品(浮世絵など)、在住作家の作品などが鑑賞できます、とあります。

【周辺の】美術館・品川歴史観などへのリンク
 画面上で訪れ、資料を閲覧することもできます。

なるほどーと思ったのが、「展示替えしました(3月28日)」というメッセージ。
サイト・リニューアル、って展示替えなんですね。
リアルのmuseumなら工事に1年半かかってその間休館しますが、、ネットではそんな猶予はない、と。

あと妄想ですが、、学芸員の方の仕事の9割は展示品の貸し借りの実務、と言われていますので、インターネット美術館、博物館の間でも、展示品の貸し借りってあってもいいのかもしれない、、そのための標準Webサービスプロトコルって有り得るかな、なんて思いつきました。

デジタルでもコピー制限があったり、賞味期限、期間限定の権利行使、という発想を取り入れると、いままでになかった面白いサービスが生まれるかも、と刺激になりました。