nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

mixiプレミアム(mixi Premium)の謎 〜解約メール

あまり悪口めいたことは書きたくないのですが(本当ですよ!)、あまりに日本語が謎でシステムがどうなっているのかもわからないものですからコメントです。

週末、月末、年度末をまたいで大規模なメンテが行われ、その間は解約ができなくなる、という事実が口コミで広まっているのをやばいと感じられたのか、遅まきながら実施の前々日になって、下記に掲載されました:
http://mixi.jp/release_info.pl

mixiプレミアムに関する重要なお知らせ 2008.03.26
[サーバーメンテナンス]
3月28日(金)午後3時〜4月1日(火)午後3時の間、サーバーメンテナンスを実施させていただきます。メンテナンス中は、mixiプレミアムの登録・解約・変更等のご利用ができなくなります。(プレミアム機能のご利用には影響ありません。)
・・・中略・・・
[クレジットカードでのお支払い注意事項]
カード有効期限切れ、残高不足等の理由により、カードの有効性が確認できなかった場合は、毎月2日までに有効なカード情報の再登録をしていただくようメールにてご連絡させていただいておりますが、上記サーバーメンテナンスの期間中はお支払い方法の変更を行うことができなくなりますのでご了承いただけますようよろしくお願いいたします。なお、万が一変更ができなかった場合、4/3の時点で利用停止とさせていただきますが、再度新規にmixiプレミアムに登録いただくことで引き続きご利用いただくことが可能です。

従来、月初めに請求処理と引き落とし手続きをされていたそうなのですが、
「カードの有効性が確認できなかった場合」→いつまでに確認できなかった場合か不明
「毎月2日までに有効なカード情報の再登録」→当月については間に合うわけないのでは?

「メールにてご連絡させていただいておりますが」「上記サーバーメンテナンスの期間中はお支払い方法の変更を行うことができなくなります」→因果関係がない事象を不自然な接続助詞で結んでいてわかりにくい。

「前月の時点で既にカードの無効がわかった場合に登録依頼メールが届いていると思うけど今回は明後日28日の午後3時までに別のカード情報を登録してくれないと4月分の変更不可ですよ。自動退会ですよ。」という意味かな? それなら、2文に分けて、解約等と同様に支払い方法の変更も、この大事なタイミングで出来なくさせてしまうので申し訳ありません、と書けば良いでしょう。

4月2日のワン・チャンスしかない人が大勢出てくるとも予想される(月末近くにカードの引き落とし不可かどうかが判明するケースが多そうだから)ので、スリリングなのですが、敢えて「万が一」と、書かれるところがちょっとひっかかります(担当者の責任逃れの香ばしい香りが)。該当者の0.01% (の間抜け)しか、変更できなかった、ということにはならないでしょう、と運営側が書くのはなんともはや。

最後の文の後半が最大の謎です:「4/3の時点で利用停止とさせていただきますが、再度新規にmixiプレミアムに登録いただくことで引き続きご利用いただくことが可能です。 」

そりゃ、再入会ができるのは当たり前。ブラックリストで追放されたのではないわけですから。
そうでない、特別なはからいについて書いてくれているのであれば、この間、Premiumの特権、すなわち「装飾をつけた日記文面や、100MBを超えた日記やフォトアルバム、200MBを超えた動画、60日以上経過したメッセージ」などが保存されるのか否かが最大の関心事なのです。

「利用停止」とは、普通には、上記の特権が失われ、丹念に書いたりアップロードしたデータが永久に失われることを意味する、と解釈されます。
http://mixi.jp/help.pl?mode=item&category=022&item=010

「引き続きご利用いただくことが可能」とはどういう意味でしょうか。暫定的に削除された上記コンテンツが復活するかの期待をもたせる響きですが、なんともいえません。解約者に送られてきた下記のメールからすると、sudden deathでデータは削除される、と思っておいた方が良いので、該当の方(メインのクレジットカードを最近切り替えたなどの人)は、コンテンツをしっかりバックアップされておくことをお奨めします。

※本来は、システム側の都合(豪快なメンテナンススケジュール含め)が少しでもあってユーザに不利益が生じるのであれば、それをカバーするサービスを用意するのがビジネスの常識ですね。ここで、「(事前にご一報くだされば)データをしばらくお預かり、保全いたします。」とアナウンスすれば、失った信頼もいくばくか取り戻せたでしょうに、、「プレミアムやめた瞬間、データが消えて無くなりますよ(それが嫌なら解約しないこと)」という脅しのビジネスモデルが証券会社に支持され過ぎたためか、ユーザ資産の保護(外部への流出防止も含まれます)に配慮が至っていない様子がありありと伝わってきます。



ついでですが、解約メールには次の文言があります:

====================
◆解約後のご利用料金
====================

解約が完了した月まで1ヶ月分のご利用料金が発生致します。

※解約後、プレミアムに再申込された場合には、お申込月に解約された場合
 も1ヶ月分のご利用料金が発生致しますのでご注意ください。


つまり、同じ3月なら3月の利用料金を2回徴収するということですね。何日間か空いて、利用日数は通常の1ヶ月より短いにも関わらずです。
いろいろ記憶をたどったり簡単にWebで調べてみましたが、類例はみつかりません。かなりユニークな仕組みと思われます。


他、メールのどこを見渡しても、一時的にデータを保全してくれるような記述はどこにもありません。

「引き続きご利用いただくことが可能」という優しげな表現につられて、うっかり安心してしまわないよう、注意が必要と思います。