nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

ITMSで購入したマーラーをCDに焼いて大型システムで聴いてみた


ITMSで初購入したベルリンフィル演奏S.ラトル指揮のマーラーの9番を、
iMaciTunesの画面下端にさりげなく配置された [BURN] ボタンを押してCD2枚組に焼いてみました。平均30倍速くらいなので、ディスクの取替え含め6,7分で作業は終了。

さて、音質です。
Pioneer DV-S969AViというユニバーサル・プレーヤーで再生してみました。
これは、DVD画像が究極の216MHzサンプリングで、まるでハイビジョンのようなクリアな映像を映し出す通称「神プレーヤ」ですが、実は、SACD、CDの音質も非常に素晴らしいものがあります。レガートリンク・コンバージョンという、映像でいえばover scan, up conversionをやるような仕組みで波形を補間し、なんというか、アナログちっくな音を出してくれます。10年前の20万円級のCDプレーヤに歴然と差をつける、次元の違う高音質。

最初、ff(フォルテッシモ)を聴いたら、うーん、ちょっと違うかな、荒いかな、立体感、奥行き感が足りないかな、と感じました。

し・か・し、です。
pp(ピアニッシモ)を聴いて仰天。最新のSACDの録音のマーラーの空気感に肉薄しているではないですか。
1本あたり最大許容入力1600Wのバスレフ型モニタースピーカ (34cmウーハ, 12cmドーム型スコーカだがウーハのマグネットは45cm級のドライブ能力。静寂の表現力が凄い。)を、Accuphaseの10パラレル・プッシュプル型で歪や揺らぎを押さえ込んだパワーアンプで鳴らした状態でチェックしたところ、、ベルリンのフィルハーモニー・ザール(昔の通称カラヤンのサーカス小屋)が眼前に浮かびあがってきました。現地で生で聴いたときの空気です。

首席ホルンは、派手で明るい音色のシュテファン・ドールさんではなく、いぶし銀のラデク・バボラック。
室内楽木管アンサンブルのノリでマーラー9番を大切にまとめています。

弦楽器の方が情熱が迸っている感じ。トランペットは明るい艶のある音で頑張ってますが、個人の趣味としては、シカゴ響で46年間首席をつとめたアドルフ・ハーゼスの神の響きには及ばない、と感じます。


っていうか、なんで生音で聴いたこれらと比較できるんだ?


2枚組CDがおまけで何セットでも作れてしまって1500円。
しかもこのサウンドiPodだけで聴いているのは勿体無い、の一言に尽きます。

ITMS-iTunes-iPodのシステム、恐るべし、です。