API、マッシュアップと著作権 (1)
少しずつ書いてまいります。
まず、Web検索エンジンがグレーかもしれない、という根拠がいくつかありますが、
- キャッシュと称して保存した著作物を表示
- 要約が結果画面の過半を占めるが自動要約だから良いのか?
- レイアウトや表現を変えて表示するのは同一性保持権に反しないのか? (cf横長TV事件)
- 翻訳も自動翻訳だから良いのか?
いまさらながら、100% 白と決着したわけではなさそうです(日本で)。
要約本舗というサイトが、会員制で、勝手に要約した結果を直接読者に販売するというビジネスモデルで完全に黒と認定され敗訴。退場した記憶がのこっています。
広告主を経由する、というだけで逃れられるのか。
自動アルゴリズムへの投資や、その知恵、そして無料で使える一般ユーザへの価値提供故に広い支持を集めているから、悪意や犯罪の意図は感じさせない。
しかし、「ぱくり」が皆無とはおもえない。
API、マッシュアップの世界では、どうしたら良いでしょう。少数の事業者がワンパターンのUIを提供して「みんなでわたれば」の状況が容易にできている検索エンジンと違って、API-マッシュアップのライセンス処理を整備していかないと、多種多彩なコンテンツ系提供の機能、UIのどれが著作権関連でつまづいてもおかしくない。
かといって、実験もしないうちに萎縮していては新しいことは何も始められず、日本発のユニークなサービスは育たないのでは。
少しずつ走りながら考えてみたいと思います。