Web API や Mashupの分類学 〜Gridと少し対比
Web API や Mashupの分類法について、本業でまじめに考える必要があります。
Web API については、しばらく前から、
•コンテンツ(データ)主体のもの 〜ライセンスもCCで十分かも
•計算処理サービス 〜最終の計算結果が面白いものはマッシュアップの方だろう
•GUI を提供する部品
の3種の分類が、経験的に指摘されてきました。
さきほどふと、これがGridの3分類に少し似ていたことに気づきました。
Data Grid
CPU Grid
Sensor Grid
1つめと2つめはよく似ています。
しかし3つめは違う感じです。これは、Gridがハードに近い、物理的なデータの扱いでの分類になるため、
でしょうか。
GUIの百花繚乱というのにはならないので、I/O (公共ディスプレイ?)か、接続手段(無線LAN
を共用しようという1980円のID付きでバイスが売ってたりもしますね)くらいに、Gridは限定されちゃう、と。
I/O というか、ハードウェアでバイスがからむWeb APIもたくさんあって、Skype,
Xeroxのコンビニ印刷、GPS位置情報提供などなど、今後も増えそうであります。
も1つ面白い対比は、3つの普及順が逆、ということです。
Gridは、監視カメラ他のセンサが最初で、次がCPU、なかなか立ち上がらなかったのが、
データ、という歴史にみえます。
WebAPI/マッシュアップの場合は、ちょうど逆の順番に感じられます。
その最大の理由はおそらく、
■Grid = 電気/水道のような公共インフラとしてTop Downの規格統一が先決事項だから、
と考えて良い気がします。
これ以上、レイヤーが違う概念間の比較をしてもあまり実り豊かな気がしないので、
切り口を変えてみます。
分類法のアイディアを考えるのに有用なのはやはりここ:
http://www.api-match.com/
まず、なんらかの媒体(メディア)を操ったり、クロスメディアな連携を担うようなAPIの実例をいくつか探そう、と考えてみます。
そして、1例として、メール で検索してみると、22件のヒットです。
なんと「ネットプリント・サービス連携インターフェイス」も22件中にヒットしています。
このAPIの説明には「メール」が登場しないのですが、使っているかもしれない、という興味をそそられます。
「メールアドレスを守ろう「MailHide API」 :画像認証でメールアドレスをスパムから守ります。
「FC2ソーシャルスパム対策:毎日舞い込んでくるスパムメールとブログへのスパムコメント・トラックバック。みんなでこうした情報を共有できるWebサービスです。Web APIも公開されています。APIが返すデータのフォーマット :テキスト ; REST」
ユーザの困り事自体に「メール」関連が含まれているのが目をひきます。
「Yahoo! Mail Web Service APIs :Yahoo! Mailを操作できるWeb APIです。受信や送信等が可能です。」
という、Webメールを操作する「リモコン」みたいなAPIがあったりするのですね。
「携帯アプリを作成ろう「niwango Open API 」 :APIが返すデータのフォーマット メール;
WebAPIのプロトコル メール;」
そうでした、そうでした。
そもそも、APIの分類軸としては、mashupedia WebAPIが返してくる10数種のメタデータ
の組み合わせというのがあって、上例は、そのうちの2つが「メール」だった、というわけです。
APIサービス運営にあたって、どこかで「メール」が絡む場合に特有のライセンス条項(おすすめ、模範的なもの)
もありそう。