nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

R.Schumann 01 「音楽で心得・・聴く耳を作るのが最重要

聞く耳をつくりあげることが一番大切である。幼いときから、調性や音を判断できるようにすること。鐘、窓ガラス、かっこう −そういったものが、どんな音を出しているか調べてみること。」 (R. シューマン)

『お、それならこれからの音楽修行に応用してみようか』と思われた方、すみません。当時も仲間達に言われましたが、『もう、遅いよ!』(笑)という文言にみえるものもあります。少なくともストレートな、字義通りの解釈では。

ただ、必ずしも、そうとはいえないのでは、と思われた方も多かったかと思います。例えば、上記「1.」では、他の分野にしても何か、「パフォーマンス(出力)」があり、その前提として様々な「インプット(入力)」がある、と。特に、他人の優れたアウトプットを観賞(インプット)し、鋭く聞き分ける/かぎ分ける/審美眼にてらして優劣を評価する、というのは、大事。あらゆる修行に通じるものではないでしょうか。

コンピュータ・プログラミングなんかでも、昔、(コードを書く)手を休めて、先人の優れた(美しい)ソースコードを読むように、指導したり、されたり、といった経験を思い起こされる人も多いでしょう。

先【人】だけでなく、偉大なる自然に学べ、というのも、とくに科学では最重要のポイントですね。いや、ビジネスでさえも同じことがあります。人間どうし、組織間の政治、かけひきに不毛な力をそそぐ暇があったら、、というニュアンスさえ、シューマンの言葉から読み取ることができました。

そして何より、徹頭徹尾、自分を鍛え、自身の頭、感覚で判断すること。この主体性を幼い頃から養い、そのように自分を磨き続ければ、やがて本物になれる。

こんなあたりまで読み取っても、「1.」は決して穿ちすぎではないと思います。

「1.聞く耳」を比喩的に解釈すると、コラボレーション、コミュニケーションにおいて(まだ諦めてないなら)、自分が喋るより、聞け! という、少々耳の痛い指摘とも読めますが、、まぁ、この点は、R.シューマンは意図していなかったことでしょう。

、、とここまで書いて思い出しました。1986年、PCVANの SIG『ライブ・スペース』に、シューマンの言葉を引用して書き込んだことがありました。当時会社を作ったばかりの経営者にして、JBLの大型SPでジャズを聴くオーディオ・マニアだったSIGOPの真理子さん。今はどうしていることでしょう。お元気かな。。

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Robert Schumann "Adagio und Allegro"

MIDI発見:
http://www.ne.jp/asahi/ts-midi/tashiro/NAdaalle.MID
http://www.ne.jp/asahi/ts-midi/tashiro/midi2.html



(野村直之@メタデータ