nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

ダビング10、所有機器は非対応

nomuran72008-07-05


10年近く観たBSアナログ・ハイビジョン終焉のことを書いたり、いろいろありました。AV機器視聴生活評論家ともいうべき本田雅一さんはリアルの友だちだし、オーディオにはかなり凝った実績もあるし、高解像度のビジュアル方面では、WVHS, DVHSにしっかり手を出して(さすがにハイビジョンLDは買いませんでした)、マイナー規格をいまだに使っていたりします。まぁiPod Touchを触ったり、金管楽器を演奏しながら未来のユーザインタフェースを考えてもいるので仕事をさぼるな!というお叱りはいただかないで済むかな、とは思います。

 ダビング10が6月初旬にこけたとき、「半年くらいだめだろうな」と思いましたが、やばい事態になってやっと歩み寄りが進むのが最近の日本なのか、1ヵ月遅れで昨日スタートしました。ガソリン暫定税率といい、最近の日本は1ヵ月間、身にしみて実感する期間が必要なのでしょうか。

 実施と同時に、フラグの意味解釈を正反対に切り替えるというトリッキーな仕組みのダビング10ですが、ファームウェアのアップデートで肝を冷やしたメーカーもあるようです。Panasonicは、ある条件でアップデートがかかると、ソフトのバグのために、いきなり「HDDをフォーマットしますか?」と出てくるそうです。野蛮に電源を切れば、録画は救われ、移行も可能になるのですが、OKしかない選択肢を押したら、録画番組は全部消えるとのこと。痛恨のバグです。

 でも、対応機器であればまだ良いほうです。一昨年、現在の相場より+10万で買ったHitachi Woo P42-HRという、HDD内蔵、4チューナ内蔵のプラズマ平面TVはアップデート対象からはずれています。その前年に買った、Sharp AR11という地デジハイビジョンHDD-DVDレコーダも×。
 
 
 最初から対応の新機種は秋口から発売、ということで北京五輪には間に合わないようですが、、まぁ最速でそのタイミングで買うことになりそうです。

 
 ダビング10のアピールポイントの1つとして、半導体携帯デバイスにコピーできる、というのがありますが、、孫世代は駄目、ということで、DVD video 経由でiPhoneに、もともとHD放送だった映画をあれこれ圧縮してもっていくのはあまり簡単そうではありません。214MHzというお化けオーバサンプリングで、アニメなどはHDと区別がつきにくいほど高画質のDVDプレーヤもあることだし、、少なくとも半年はBDは見送ります。液晶付き携帯BDプレーヤなんて出そうにないし、1920x1200 液晶のBD内蔵ノートPCが出ても、常時携帯するとは思えないし。

 自前のHD録画ができるビデオカメラはあるし、HDVテープの保存性は悪くないようなので、同じ時間を使うなら、そちらが優先。他人様の作ったHDビデオは、すぐエラーで見れなくなっちゃうDVHSに保存し、鑑賞できなくなったら潔く捨てる、諦める、という方針で当面まいります。

 ちなみに、YouTubeのハイビジョン版が出てくるのは時間の問題ではないか、と思っています。意外に早そう。ジャンルによっては既にある、という噂もありますが、、まぁ投稿数はさほど多くないでしょう。ネットのインフラという、大きなver. up コストダウンはスケジュールされる世界なので、5年後、10年後の予想をたてるのも、新規アプリ、斬新な新市場の出現予測にくらべれば全然易しいはず、と思います。



ps  こちらの解説も良いです:

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080701/309928/