nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

亡父の40年お世話になった会社の社名変更

nomuran72008-05-31


三井鉱山が日本コークスに=100年続いた社名を変更―再生にめど

九州の方の分身会社の最後のTopの方は、父の直属系統の後輩さんでしたが、私が子供時代に会った際に、公私の微妙な区別を教えてくれたり(異論もあるかもしれませんが、経費で高額の食事を父がご馳走したときはほとんど礼を言わず自腹で300円のコーヒーを食後におごったら鄭重に心からお礼を言ってくれました。これを見て社会の掟を垣間見た思いがしたわけです)、と、最近の経営陣の方と面識がなくはないです。11年前の父の葬儀で葬儀委員長をつとめてくださった元社長は大学オケの大先輩だったけれど、その方面での話題を父が意図して避けていた理由をおもんばかってくれたり、大変気をつかってくださいました。

などなど、おもいきりプライベートな思い入れのある会社です。(若干株式も所有してます)
サラリーマン人生の原型を提供してくれた、、というか体現してくれた父の会社ですが、元の社名で100年営業をしてこられました。日本を代表する大企業だった時代も長かった会社です。ずっと日本橋に本店があったのが、今世紀に入って豊洲という、大企業の新ビル集積地帯に移転しています。

奈良の方の建築会社で1000年以上という会社もあるわけですが、世界的には、100年、同じ名前で営業を続けた会社はそう多くないことでしょう。(quickな統計があればぜひご教示を!)

有形の人工物で人間の寿命をはるかに超えるのも凄いと思いますが(ストラディバリウス、法隆寺クフ王の墓(ピラミッド)、万里の長城、)、無形の法人組織という、「モノ」が人間の寿命を超えることの凄さはそれ以上かもしれない。。これは、経営者の端くれとなって初めて実感できたことか。

ともあれ、社名が変わっても寿命が尽きたわけではなし(原油高騰やコークスの独自技術のせいもあり現に大発展さえ予感されています)。良き遺伝子が、それを超えて引き継がれ、発展せんことを望みます。(敬礼)