Tim Brayによる動的言語評
Tim Brayによる動的言語評の この記事 は興味深いです。
標記で[XML]としたのは、もちろん、Tim Bray氏の発言だから、です。XML屋の価値観を代表してくれている面もある記事、ということで。
XMLの父Tim Brayにbuilderでも人気のRuby、Python、JavaScript、PHPの4言語について聞いてみました。Rubyをべた褒めです。
上で、「動的言語」と書きましたが、これは、野村が「軽量言語」「スクリプティング言語」という言葉が嫌いだからです。tim Brayさんが「高水準言語」を好むのは大変もっともな、うなずける話。そういえば昔は「高級言語」「超高級言語」という表現もありました。
4つの中で、ミッションも違うし、Web言語仕様の一部といってもいいくらいのJavaScriptは別格、別扱い(ちょっと翻案してます。オリジナルの彼の文言が知りたいぞ。)。
速度とスケーラビリティ以外は、Rubyをカンペキ、と評しています:
Ruby:デザインが美しい良い言語
TimはRubyにぞっこんな様子。Rubyについて次のように語ってくれた。
良い点:
美しいデザイン
Railsがある
ビジネス視点ではTime to Marketの短縮に貢献してくれる
親切で協力的なコミュニティ
実績として記述されたコードの保守性が良い
実績としてセキュアなシステムが多い
速度とスケーラビリティへの言及については、
まぁ、Twitterや、lingrがrubyベースだ、ということをTim Brayさんはご存知ないためかもしれません。
他の2人のTim の最近の発言も聞いてみたいです。
ちなみに、Tim B. Leeは、2006年12月1日にモントリオールで会ったとき、「Javascriptは素晴らしい。唯一、ちゃんとした宣言的言語でなく手続き志向の部分が濃厚に残っているのが残念で、ここを改良したらさらに素晴らしい」と言っていました。私自身の知識といじってみた経験からも、Javascriptをモダンな、最先端の言語、とTim Brayが評したのは俄かには信じられないのですね。これが上記引用記事のたまに傷、のところ、と感じました。
ps Tim B. Leeの発言の正確な引用は下記にあります:
http://www.xmlconsortium.org/seminar/060303/060303-prog.html
「技術者の視点でWeb2.0デザインパターンを考える」
−アーキテクチャ(スタイル)とWeb2.0
−W3C、Tim B.Leeの見解、スタンス
慶應義塾大学SFC研究所・上席所員 野村直之
XMLコンソーシアム会員にしか見れないPDFで恐縮です。