ITMSで初購入したのは、、
この演奏でした:
ベルリンフィル、S.ラトル指揮のマーラーの9番。
ベルリンフィルの旧盤では、カラヤン指揮のライブ盤の壮絶な美しさ、
バーンスタイン以上に感情が迸ったような演奏にとどめをさす、
と思っていただけに大変興味がありました。
加えて、S.ラトルがバーミングム市交響楽団という、実力が桁違いに劣る
楽団をさばききってマーラーの9番を見事に演奏したのをサントリーホール
で目の当たりにしたことがあるのです。ダイナミックレンジが、例えば
同じサントリーホールでケルン放響が演奏したものの半分以下だったとか
のかなしいポイントを差し引いても素晴らしい、大きな音楽でした。
1〜3楽章まできいてみました。
もちろん悪くない。しかし、カラヤン指揮のライブ盤を初めてきいたとき
のような驚愕、両足が立つ地面がぐらぐら揺れ始めたような、人生観を
揺さぶられたような感動には至りません。
自分で吹いたことのある2楽章の2番ホルンの8分音符のソロ(コントラ
ファゴットの上にのっている)で、実音、G-D, G-D, G-D, Es ---
G-D, G-D, G-D.. (このあとは安心して聴ける1番ホルンの音)がとても
嫌な感じで耳についたのにびっくり。ホールの構造や空気感をも再現する
SACDで聴いたらどうなるか、気になってしまいました。
4楽章を後日聞くのが楽しみです。
ちなみに、CD2枚分のアルバム全体のDL価格は1500円。SACDなら2700円と
いったところでしょうか。微妙な価格です。1000円なら十分安いけど、
バーゲンという感じはしない。
今すぐ聴きたい!というノリになることはクラシックでは確かに少なかったですが、
それが初めてiTunesのUIのおかげでそんな気になったということはあります。
総合的には面白い体験でした。
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