作ったら作っただけの御利益しかない開発をしてはいけない
本日、某MIT教授との雑談で、メタデータの研究コミュニティがなぜ
いまいち大きな成果を上げられないか、あるいは産業界への影響を
及ぼせないかを議論していて、私の口からついて出た言葉です:
「作ったら作っただけの御利益しかない開発になっちゃっているからではないか。
モジュラーな発想で、1つ作ったら、既存の10,100,千のものと組み合わさり、
相乗効果で、10倍、100倍,千倍、万倍の御利益を感じさせてくれな
ければ面白くない。さらに、それが研究ならば、作った者が予想もしなかった
結果が混ざってなければやる意味がない。」
まさにその通りですね、と賛同を得ました。
考えてみると、インパクトのある基礎研究になるか、二番煎じの、
ある部分の検証が一応、組み合わせ的に新しさはあるので論文数を
稼げはするけど、、というレベルの研究にとどまるかの違いにも
共通するところがあるような気がします。
鮮やかな切れ味が、発想自体にも、その検証の仕組みにも、御利益
の出し方にも要求されるはず。ひねりがきいていて一石何鳥にもなる
こと。これって、ビジネス上のアイディア、事業展開の新しい取り組み
にも共通している気がします。