WebAPI: quickな情報アクセスのため
クリエイトシステムさんのhttp://www.startcommand.com/
を久々に使ってみて、その意義を考えました。
・複数サイトの似て非なる操作を憶えるのが嫌
・同じサイトでも毎回GUIをいじるのが面倒くさい
・いっぺんに複数サイトをいじりたい
、、となると、Windowsなら「子猫の手」http://konekonote.jp/
によるGUIマクロ、徹底自動化の追求でも良いような気もしますね。
しかし、Web上のリソースの点在状況、すなわち類似コンテンツがばらばらに存在している状況に思いを馳せるなら、クライアント画面だけでなく、ミドル・ティアで「まとめ(編集・集約aggregation)」を行い、さらにその操作マクロやパラメータを共有・再利用すべし、という狙いは正しい、という気がします。
こんどは出力結果です。
・余計な広告とか見たくない!
・レイアウトやデザインにも凝るな!
・自分が欲しい最小限の情報だけわかりやすく魅せてくれ!
・余計な文章などもってのほか!
→ 以上まとめて、「時間を奪ってくれるな!」「必要最小限の時間で問題解決させてくれ!」
これらは、ポータル業者はもちろん、最近の広告依存の大手ネット事業者のビジネスモデルの根幹をゆるがしかねないユーザ要求です。
実は、2ちゃんねるの殺伐とした味付けが、上の要求に答えようとしたものだ、という、ひろゆき氏の言葉の引用をみつけました:
http://www.asks.jp/users/hiro/20193.html
第3者が見たときに情報価値が高くなるようにという理由
パターン1
Aさん「はじめましてこんにちは、わたしは猫の写真を集めたサイトを社内で
作ろうとしてるのですが、サーバ内のHDDの残り容量がわからないので困っています。
会社のサーバ管理者が不在でして、聞く相手もいなくてこまっております。
どうしたらよろしいでしょうか? 」Bさん「dfというコマンドでディスク容量を調べることができます。」
パターン2
Aさん「HDDの残り容量の調べ方を教えれ」
Bさん「df」
歌田明弘さんのブログがオリジナルの論考のようです。
翻って、WebAPIの素っ気ない、XMLだけの出力を見ると、上記4点の基準をかなり満たしていることがわかります。「わかりやすく魅せてくれ!」のところだけはマッシュアップに委ねられているので、4点満点で3.5点、といったところでしょうか。
そして、WebAPI経由による利用、売り上げが急増している、という事実があります。「わかりやすく魅せてくれ!」の部分はユーザ適合、目的・場によって異なる、カスタマイズが必要な部分だから、、で片付けて良いのかな。
ともあれ、WebAPIやマッシュアップのビジネスモデルは深く考え抜く価値があるように思います。個人やコミュニティの情報アクセスにまつわる価値創出の本質が垣間見えるからです。