nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

R.Schumann 26:「仲間の内では自分よりも多くのことを知っている人を

音楽で心得ておくべきこと 26

仲間の内では、自分よりも多くのことを知っている人を選ぶように。
(R.シューマン)

 ※凡人6原則



(野村直之@メタデータ




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凡人六原則
【No.750】

小林幸子「おもいで酒」の作曲者で、フルート奏者でもある梅谷忠洋さん。音楽が人の心に及ぼす影響を研究しているうちに、能力開発を仕事にするようになった。

ぼくはこの人の本を2冊(『武士道の智恵』『孫子に学ぶ仕事完遂力』)作っているが、彼の持論の中で特に気に入っているのは、表題の6項目だ。

・自分が正しい
・楽と得を求める
・何事も比べる
・時間を気にする
・同じ過ちを繰り返す
・格上を煙たがる


この凡人六原則を骨にした本ができると何度も薦めているのだが、梅谷さんは乗ってこない。言いたいこと、書きたいことが山のようにあるので、優先順位がそこまで降りてこないのだ。

六原則はわかりやすいので、あえて解説する必要はないのだが、屋上屋を承知で駄文を連ねてみる。

「自分が正しい」…相手の立場を理解しない、自分のことだけでいつも頭がいっぱい、人から自分がどう見えているかが意識にない。そんな凡人の姿である。

「楽と得を求める」…「努力しないで金持ちになりたい」「寝ているだけで痩せたい」「苦労しないで人から尊敬される人になりたい」そんな目先の欲にとらわれている人々。しかも求めているのは薄っぺらな物質的豊かさだけである。

「何事も比べる」…平均値、偏差値、ベンチマーク。他者と比べなければ安心することができない、自信のなさが表れている。「他人と同じなら幸せなのか?」と自問自答したことがないのだろうか。

「時間を気にする」…そんなに急がなければならないほど、あなたはVIPなのか。あわてて駆け込まなければならないほど重要な用事なのか。時間に追われていなければ安心できない、現代人の心の病なのではないか。

「同じ過ちを繰り返す」…悪いと思って反省していない証拠である。「本当はよくないんだけどね」の「けどね」に甘えと自己中心がにじんでいる。しかるべき成功体験があれば、自分でそんな足かせは粉砕できると思うのだが。

「格上を煙たがる」…同格もしくは格下と付き合えば気楽であるし、自分の足りなさを思い知って傷つくこともない。しかしそのぬるま湯からは成長は得られない。

ぼくら凡人はこの六原則のいくつかに足を取られて、前進できないでいる。その原因は当然ながら自分にあるのだが、患部を直視する勇気があれば、必ず改善できる。

「向き合う勇気」が必要なのは、日本の社会を形成する一人ひとりだが、まず自分が始めることが必要だろう。よって、ぼくは今年を「向き合う年」にしたいと思う。