nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

Cuilが突然死していた

CuilがCoolだ!という趣旨の日記を2年ちょっと前に書きました:
http://d.hatena.ne.jp/nomuran7/20080820
 
セマンティックな分類もしていることだし、と期待していたのですが、
滅多に使わないでいました。

さきほど、上記日記中のリンクをクリックしてみたところ、真っ白に。
慌ててCuilでサーチしても、PageRankが災いして(被リンクの多い)
古い文書を上位に出してくれるGoogleではなかなか最近の事件が
見つかりません。

TechCrunchさんがちょうど1か月前に翻訳記事をのせてくれていました:
Cuil、生き残りを賭けた売却話にも失敗?!」
http://jp.techcrunch.com/archives/20100919cuils-fails-acquired/

過去の累積投資が33億円の規模で、築き上げた検索プログラムと特許資産、
そしてエンジニアなどを買い取る先が見つからなかったらしい、と。
 
その後、Real time検索を指向しつつもGoogle他に凌駕され、意味処理では、Bingの
足元にも及ばず、というあたりは、うっすら知っていました。
 
今年の春ごろにはこんなニュースも出ていました:
Cuilがスクレーパーに・・・」
http://jp.blogherald.com/2010/04/14/cuil-scraping-schmidt-disses-blogging-and-twitter-does-paid-tweets/

実は私の会社、メタデータ株式会社も2007年暮れから2008年春頃にかけては、上と同じ、自動アグリゲーターを収益化しようとしていたので、ある意味、身につまされるものがあります。
http://www.cpedia.com/ もCuilと同時に、数か月の短い寿命を終えたようです。
 
最後のまとめ記事は翻訳されなかったようです:
http://www.wmps.com/blog/news/online-news/what-happened-to-cuil/
 
新生検索プロバイダーの後発のための教訓は何かないか?
間もなく立ち上がろうとしている blekko の経営者はきっと学んでいることでしょう:
http://www.wmps.com/blog/online-marketing/search-engine-optimisation/what-is-blekko/
ふむふむ、徹底してオープンな検索エンジンとな。
期待しましょう!