nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

深夜の菅首相会見を聞いて、、

 週末は、息子と天体観測(12才の誕生日に反射望遠鏡工作キットをプレゼントしたので)、ワールドカップ、そして参院選(息子の「公民」の生きた学習教材に)に明け暮れました。合間に、川原に駐車して2,3度、車内で耳栓してホルンを吹いたりはできましたが。。
 
 すっかりアグレッシブでなくなった菅首相の発言ですが、最も気になったのは以下の点です:
・自分が財務大臣として国家財政、消費税の【プロ】となり、一般の素人さんの感覚を失っていたと反省

 本当のプロ中のプロならば、一般人の感覚や判断に謙虚に耳を傾けるものです。そうでなかったとしたら、驕り高ぶっていたとしか言いようがない。国民が成長ビジョンを渇望し、政局による閉塞感からの解放を求めていた絶妙のタイミングで鳩山前首相が退陣を決断したから、支持率が50%を超えた。つまり、この高支持率は菅首相の手柄ではない。それを、自分の人気のように勘違いし、「よし、これなら財務省の言うとおり、厳しい要求を選挙前に言っても参院単独過半数いけるのではないか」と思ったのではないか。
 
 下記の自分のつぶやきと重なる、デジャブな感じを受けました。
http://twitter.com/nomuran/status/13460589829
「自分がよりわかっている分野は、必要以上に相手を批判」 →違うと思う。世界初の独創性ある超一流の頭脳なら(例:N.チョムスキー)自分の専門ほど、未知のことだらけと深く理解してるので、常に謙虚に、子供のコメントにも耳を傾ける。
10:40 AM May 6th webから kazuyo_k宛

 あらゆる国民が100%納得できる税制など無いでしょう。いかに、バランス良く、広く浅く負担増を求めるかなど、抜群のマーケティングセンスが必要なはず。個人的には、所得税の15%ゾーンを新設し、サラリーマンの45%程度を含めるようにすることで消費税の逆進性を加減するしかない、と思っていますが、2大税金の同時増税になる層が15%くらい出てきてしまうのが辛いところ。このタイミングをどうコントロールするか、自らの痛みとして感じつつ、絶妙な案を考えださねば、という切迫感、当事者意識を菅首相がもっていれば、国民は、とっくにメンタルに受け入れていた消費税10%の導入法、使い道を民主党に託していたことでしょう。