nomuran's diary

野村直之のはてな日記(後継ブログ)です

トリプル、デスカントホルン日記(1)

3/19夜に購入した新楽器。

35年ぶりの新品購入です。2007年頃設計の軽量で素晴らしい音色のフルトリプル、リコキューン393X。音程が正確でツボが狭く、スタミナも持ちます。購入して17時間後、大学オケのホルンOBOG会で初披露いたしました。8割方Low F管で吹いた曲も何曲かあり、いきなり良いパフォーマンスを発揮してくれました。

最高なのは、より音色が良く、音の繋がるHigh Es管と、バロックなど向けに軽やかなハイトーンの High F管との間で、4つの管の2セットを完全に切り替えられる点です。どちらの指使いも板についているので私向きに格好の楽器。写真は、High Es管の状態です。

中古で導入した二本を下取ってもらった残金70数万円のうち、50を2%金利の10回払いとしたので負担も極少。ホルン増えすぎて困ってた問題も解消し良いことづくめです。

ちなみに、たしか20年以上前に設計されたシュミットのフルトリプルですと、High Es管バージョンと、 High F管バージョンの二本を買わねばならず、合計額は500万越え。

大変良い買い物でした。

トリプル、デスカントホルンの類は、2011年にセミアマ?の室内楽団への入団の少し前に、Holton H-200という、ダブル・ゲシュトップキー付きB-High Fのデスカントフルダブルを買ったのが最初で、こいつはまだ所有しています。両サイドの音色の差が極少なのが美点。楽器が勝手に鳴ってくれる感じはまったくないので、ドライブ型の奏者に向いています。古典の渋い音は出にくいかな。ここ5,6年の録音の大半がこれです。たとえば:
教会でのパイプオルガンとの即興演奏「J.S. Bach-Gounod "Ave Maria"」
酒席での即興演奏「C.Reinecke "Trio for Oboe, Horn and Piano"」

吹き込んだ息はきっかけに過ぎず、楽器自体が勝手に鳴ってくれるような名器の候補を多数試して、リコキューン233, 借りて273(F管が超良い!)にいきついたのですが、ヤマハのフルトリプルがドライブ型でしんどかったところ(非常に信頼できる楽器でしたが)、これらを処分して上記393Xを入手した次第です。

http://www.yamano-music.co.jp/hard/userProdDetail.do?goodsCode=G000028098